籾の乾燥と品質について
津軽は稲刈り後に長雨が続くことが多く、天日干しをしても水分量にバラつきがでて品質低下につながりますので、籾を均一に乾燥させるために、乾燥機械を使用しております。当店では、熱風乾燥機ではなく遠赤外線乾燥機です。
遠赤外線乾燥機は、遠赤外線で分子を振動させることで加熱させるため、表面と中心部で温度差が生じません。胴割れを防ぐだけでなく、食味値も上がります。
乾燥機で籾を乾かすと玄米は死んでしまうと思い込んでいる方も少なくありませんが、それは間違いで、玄米は生きています。一般的に販売されている水稲種子や穀物種子も、通常は機械乾燥です。もちろん生きているので芽を出します。
お米が美味しくなる工程は天日干しだけではありません。お米の食味や品質において一番重要なのは、水管理を徹底することです。特に、6月〜8月の成長期における水管理と、登熟期の水管理を徹底することで、お米の食味や品質が向上します。田んぼの見まわりは、水管理という重要な仕事のひとつです。
米選機(小粒米・青米・ゴミの除去)と色彩選別機(精密選別)の二重選別しているので大変な手間や時間がかかり販売数量も減りますが、品質と食味の良いお米に仕上がるので、欠かせないこだわりの工程です。

