生産地 つがる市木造
縄文の古代ロマンが眠る神秘的な大地でお米を作っています

西津軽地方つがる市木造は、縄文時代前期〜中期の田小屋野貝塚遺跡や、縄文時代晩期の文化が開花したといわれる亀ヶ岡石器時代遺跡があり、木造亀ヶ岡地区は遮光器土偶が出土した縄文集落でもあります。江戸時代から広く知られていたため、乱掘も多く出土品は江戸、長崎、遠くオランダまで輸出されました。国重要文化財に指定されている遮光器土偶をはじめ、装飾を施した土器、籃胎漆器、精巧な石器、ヒスイ玉など縄文人の知恵や技術が集結された美術価値のある多数の出土品は、高度な技術を持つ発達した縄文文化を裏付けしており、亀ヶ岡石器時代は1万年もの間続いた縄文時代の最後を飾りました。

私は昭和19年生まれです。小学生のころから父親と二人で田んぼに入り米作りをしてきました。春から秋にかけて土方(どかた)仕事と米作りをして、冬は愛知県へ出稼ぎへ行くという生活を35年続けました。お世話になった愛知県には親しみを感じ、第二の故郷のように思っております。私は数十年間、農薬・肥料を使いこなし、それに頼って農業をしてきましたが、農業に専念できるようになってからは環境に配慮した米作りをはじめ、2000年からお米のネット販売をはじめました。そんな中、木村秋則氏の奇跡のリンゴを知り感銘を受け、自分なりの方法ではありますが、無農薬・無肥料の自然栽培を実践してみました。栽培途中から自然栽培に半信半疑だった気持ちが確信に変わり『土本来が持っている作物を育てる力』『稲が本来持っている育つ力』を実感しました。収穫量は少なかったのですが無事に穂を実らせることができた喜びは忘れられません。自然栽培農家・木村秋則氏を同じ津軽の人として誇りに思います。
私の妻は57歳の時、交通事故に巻き込まれ亡くなりました。それからは一人で米作りをしています。私の残りの歳月は、自然の恵みに感謝し環境に配慮した米作りに捧げるつもりです。青森津軽の田舎者が作ったお米ですが、皆様の心があたたかくなるようなお米を作りたいと思っておりますので、最後までお付き合い頂けると幸いです。
生産・販売者 山本 覺(やまもと さとる)